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イベントリザルト

2016 CR-Z 10リッターチャレンジ

  • 4.23
    • Qualify
    • Result
    • Report
  • 9.3
  • 11.12
2016 SUPER GT Round 8 もてぎ GT250kmレース
CR-Z 10リッターチャレンジ 11.12 もてぎリポート

2016 Honda Sports & Eco Program
CR-Z 10リッターチャレンジ 11.12 もてぎ レポート

 2016 Honda Sports & Eco Program CR-Z 10リッターチャレンジ11.12もてぎが、11月12日(土)にツインリンクもてぎで2016 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT GRAND FINAL 熊本地震復興支援大会のサポートレースとして開催された。このレースには今回がデビューレースとなる#7谷田川俊、#13藤井政行、#16杉原昭、#17菊池怜の4名を含む16台がエントリー。

 金曜日には翌日行われる予選・決勝に先立ち2回のCR-Z練習会が行われ、練習会のみの参加者1名を含む14名が走行した。1回目、2回目共に時折小雨が降るウエットコンディションとなり、各ドライバーは燃費やラップタイムの最終確認を行った。


【Ecoチャレンジ】天候:晴れ 路面:ウエット

 予選となる20分間のEcoチャレンジが8時00分より開始された。今回の基準タイムは3分00秒に設定。

 滑りやすい路面でコースイン早々にハーフスピンをするマシンもあり、先ずは基準タイムクリアがターゲットとなった。計測開始から12分が経過した時点で基準タイムをクリアしているのは、#3ダンツル・ミシェル、#16杉原、#18手塚篤史と初めてツインリンクもてぎを走る#2堀江幸生の4名のみ。しかし、残り時間5分を切ると各ドライバーが続々と基準タイムをクリアし始める。結局この難しいコンディションの中でベストフューエルを記録したのは#11武石真和で、ラップタイム2分59秒712の時にガソリン消費量0.617リッターをマークして、自身初のポールポジションを獲得した。2番グリッドには0.630リッターの#15藤吉健一、3番グリッドには最終ラップに0.633リッターをマークした#4川上俊幸がつけた。

《ポールポジション #11武石真和選手のコメント》

「人生初ポール、嬉しいです。昨日の練習走行では、あまり感触を掴めていなかったので、驚いています。まぁ、掴めたことは今まで一度もないんですが・・・。決勝はおそらくドライコンディションになると思いますが、もてぎをドライで走ったことがないので不安です。作戦は何もありません。とにかく、“ベストレース”をする。それだけです。あとは、ポールシッターだけが見ることができる景色があると思うので、それを存分に楽しむつもりです」

【10リッターチャレンジ】天候:晴れ 路面:ドライ

 秋晴れの空の下、8周の決勝レースが行われた。今回使用できるガソリン量は5.44リッターに設定され、1周あたりで使用できるガソリン量は平均で0.68リッターとなる。

 11時35分フォーメーションラップ開始。16台がコースを1周してグリッドに整列すると、レッドシグナルがブラックアウトしてレースが始まった。

 ポールの#11武石が右にラインを変えながら1コーナーへ向かう。その後方には#4川上と#5金子純の2台がピタリとつける。#15藤吉は一瞬スタートで出遅れるものの空いているアウト側にラインを変え、#11武石と並ぶ形で1コーナーに進入し、続く2コーナーの立ち上がりでトップに浮上。この2台の後ろでは#5金子が4コーナーで#4川上を捕らえて3番手にポジションを上げる。そしてこの先の5コーナーでは#1中野武が#4川上をパスして4番手に浮上する。

 オープニングラップのオーダーは、#15藤吉を先頭に#11武石、#5金子、#1中野、#14吉荒新吾、#10土橋元亮が続く。

 #15藤吉の後方では激しい2番手争いが繰り広げられ、3番手の#5金子は#11武石の後ろから執拗にプレッシャーを掛け、3周目の2コーナーで#11武石をアウトから抜き去り2番手にポジションアップ。しかし、#11武石はヘアピンカーブで#5金子を抜き返して再び2番手にポジションを戻す。この2番手争いに決着がついたのは4周目のバックストレートで、ヘアピンカーブ立ち上がりで#11武石のスリップに入った#5金子はそのまま#11武石を抜いて3番手に浮上する。

 レースも終盤となる6周目には#1中野が1コーナーで#11武石をパスして3番手にポジションアップ。

 終盤になってもガソリン残量に余裕のある#15藤吉は、最後までペースを崩すこと無くトップの座を守り切りって優勝のチェッカーを受けた。一方、2番手争いは3番手の#1中野が最終ラップのV字コーナーで#5金子をパスして2番手に浮上するが、最終コーナーでガス欠となり大きくペースを落としてしまう。これで#5金子は難なく2番手にポジションを戻し、そのままチェッカーを受ける。3位には#10土橋、4位に#1中野の順でレースは終了したが、チェッカー後2位の#5金子に反則スタートの裁定が科せられ、最終競技結果に30秒が加算されて7位までポジションを落としてしまった。これにより2位には#10土橋、3位には#1中野が繰り上がる結果となった。


《優勝 #15藤吉健一選手のコメント》

「9月のレースで優勝した渡邉さんのデータを参考にして、コンスタントにペースを維持できれば良い結果が残せることが分かりました。何秒のペースで走れば良いか、燃料消費はどのくらいか、ということを決めておいて走りました。皆さんは各周回のガソリン消費量を細かく書いているようですが、私はマスキングテープに1周あたりのガソリン消費量とタイムはこの範囲以内でというメモだけを書いて貼りました。トップに立てればこれでいけると思いました。後ろの金子さんにかなり接近されましたけど、危ないときはパワーアシストを使ったり、ガソリンを多めに使ってペースを上げました。一度抜かれると抜き返す時に必要以上にガソリンを使わなくてはなりませんからね。スタートの時は何台かイン側によってきて前に出られてしまったのですが、アウト側のラインが空いていたのでうまくスピードを乗せて1コーナーに入ってポジションを戻しました」

《2位 #10土橋元亮選手のコメント》

「10番グリッドからのスタートだったのですが、スタートで先頭集団の後ろにつくことができました。その後はトップ5台についていたのですが、予想以上に燃費が良かったので、最後にチャンスがあると思いました。最終ラップは、前を走る人たちがスパートをかけたので離されかけたのですが、なんとかついていったら、2台がガス欠かオーバーレブで急にスローダウンして4位に上がりました。表彰台には届かないと思ったのですが、最後のストレートで中野さんがガス欠でスローダウンしたので3位でフィニッシュして、悲願の表彰台に上ることができました。この時はまだ金子さんのジャンプスタートは知らなかったので、いつも仲良くしていただいている金子さんと一緒に表彰台に上がれて良かったなと思っていました。予選10位から2位という結果は上出来だと思います。燃費の良い走りができるようになったのだなと思っています。常連のかた、講師の方、スタッフの皆さんに感謝しています」

《3位 #1中野武選手のコメント》

「楽しかったです。最終ラップの90度コーナーで、ガソリン残量に少しだけ余裕があったので、ここがチャンスだ!と勝負を賭けて前に出ることができたのですが、その直後にガス欠になってしまいました。盛り上がったから4位でもいいかなと思ってフィニッシュしたら、表彰台に呼ばれました。本当に楽しいレースでした」

《ドライビングスタンダードダイレクター岡田秀樹氏のコメント》

「今日も良いレースでした。このイベントはスポーツなので、たくさん練習すること、考えて何かを進化させることが重要です。練習すれば必ず成績が上がります。練習もせずにいきなり来て上位に入ることはありません。レース中にダウンヒルでマシンが交錯する場面がありましたが、お互いに引いてマナー良く走っていただいたのは良かったと思います。今回初めて参加された方も、今日の悔しさをバネに次回参加していただきたいと思います」