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イベントリザルト

2015 CR-Z 10リッターチャレンジ

2015 SUPER GT Round 8 もてぎ GT250kmレース
CR-Z 10リッターチャレンジ 11.14 茂木リポート

CR-Z 10リッターチャレンジ 11.14 もてぎ

 2015 Honda Sports & Eco Program CR-Z 10リッターチャレンジ11.14もてぎが、11月14日(土)、ツインリンクもてぎで「スーパーGT第8戦 もてぎ250kmレース」のサポートレースとして開催された。ワンデーレースとして行われたこのレースには今回が四輪でのデビューレースとなる4名を含む16名が参戦した。

 金曜日には翌日の10リッターチャレンジに先立ち25分間のCR-Z 練習会が2回設けられた。ドライコンディションで行われたこの走行は、Ecoチャレンジ形式で行われる予選を想定し、基準タイムを2分47秒に設定した燃料消費量計測が行なわれ、#14菅沼聡が消費燃料0.567リッター(2分45秒895)のベストフューエルをマークした。


【Ecoチャレンジ】天候:雨 / 路面:ウエット

 11時15分より予選のEcoチャレンジが開始された。予選前のドライバーズブリーフィングで発表された基準ラップタイムは3分05秒。滑りやすい路面でスピンする車が続出する中、#14菅沼聡が3分04秒602のラップタイムでガソリン消費量0.458リッターのベストフューエルをマークしてポールポジションを獲得。2番手には0.541リッターの#16桧山三府、3番手には#11藤井潤がつけて午後の決勝レースを迎える。


ポールポジション #14菅沼聡選手のコメント

「ラッキーでした。走りのポイントはアクセルを踏まないことです。それと走りながら数字を数えました。ある場所から次の場所までいくつだったら速いとか遅いとか分かりますから、この方法でラップタイムを詰めました。決勝レースはぶつからないようにすることとスピンしないように心掛けて走ります」


【10リッターチャレンジ】天候:雨 / 路面:ウエット

 レース前にドライバーズブリーフィングが行われ、今回8周のレースで使用できるガソリン量は4.8リッターと発表された。

 朝から降りしきる雨は決勝レースが始まる頃になっても止むことはなく、全車ライトオンが義務付けられた。

 15時50分にフォーメーションラップが開始され、コースを1周した16台がグリッドに整列するとレッドシグナルが消え、決勝レースがスタートした。ポールシッターの#14菅沼は落ち着いたスタートを見せ、先頭で1コーナーへ消えていく。その後方では4番グリッドの#4金子純が素晴らしい動き出しで2番手に浮上し、これに#11藤井、#16桧山が続く。しかし、#4金子は3コーナーで痛恨のスピンを喫し、大きく順位を落としてしまう。さらにその後方では9番手スタートの#10藤吉健一がごぼう抜きの速さを見せ、ヘアピンカーブまでに3番手にポジションを上げる。オープニングラップのオーダーはトップの#14菅沼に続いて#11藤井、#10藤吉、#5曾根、#15手塚篤史、#16桧山の順でコントロールラインを通過。

 2周目に入ると#14菅沼はトップの座を一瞬#11藤井に明け渡すが、90°コーナーで#11藤井をパスして再びトップに浮上。この2台の後方には#15手塚が徐々にペースを上げ、3周目には#11藤井をパスして2番手に浮上する。

 その後#14菅沼は、後続との差を計りながら滑りやすい路面にも関わらず安定した走りを見せ、最終ラップには2分57秒829の最速タイムをマークしてトップチェッカーを受ける。前回の鈴鹿大会では最終ラップのチェッカー直前で大逆転され、2位に泣いた#14菅沼が嬉しい初優勝を飾った。

 2位にはダウンヒルストレートでガス欠になりながらフィニッシュした#11藤井。3位にはオープニングラップで3番手まで浮上し、その後5番手まで後退したものの、冷静な走りで順位を上げた#10藤吉が入った。


優勝した#14菅沼聡選手のコメント

「燃料が足りてよかったです。6周目まで2位以下を抑えきれれば勝てると思っていました。藤井選手に詰められた場面もありましたけど、それも計算づくでした。進入で突っ込まれない距離を保つようにしました。走行中の燃料消費量から7周目に優勝を確信しました。後続車との距離が詰まったときは、燃費がきつかった時と、フロントガラスが曇ってエアコンを入れた時ですね。エアコンのスイッチはこまめにスイッチをオン・オフしました」


2位に入賞した#11藤井潤選手のコメント

「最後は燃費が苦しかったです。前の車に接近しすぎるとその分ブレーキを踏まなければならず、燃料を使いすぎてしまいました。ガス欠になったのが最後のダウンヒルストレートだったので助かりました。レース序盤に後続を引き離そうとした時に燃料を余分に使ってしまいました」


3位に入賞した#10藤吉健一選手のコメント

「雨は楽しいですね。ドライより滑り出しがゆっくりなので限界が分かりやすかったです。スタートの1コーナーは行くしかないと思い、アウト側から勝負を賭けました。一度3番手まで上がったのですが、このままだと燃費がきつくなると思い2台に抜かれて様子を見ました。最後はダウンヒルストレートでガス欠になりましたが、後ろと離れていたのでこのまま70キロで走行してもポジションは守れるなと思いました」


ドライビングスタンダードダイレクター岡田秀樹氏のコメント

「前回の鈴鹿大会とこのレースを見ると、かなりレベルが上がってきたように思います。でもレース中のスピンが多かったですね。もう少しレベルアップした方がよい方もいらっしゃいました。レース前はコースコンディションが悪かったので心配したのですが、こうして皆さんが笑顔で終わることができたのでよかったです。レースは危険を伴うスポーツなので、きちんとトレーニングをしてください。走ることはもちろんですが、ルールやマナーも学んでください。このスポーツは感性が重要ですので、雨や様々なコンディションの中で練習することが速くなる近道だと思います」