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イベントリザルト

2014 CR-Z 10リッターチャレンジ

もてぎ GT 250km
CR-Z 10リッターチャレンジ 11.15 もてぎリポート

CR-Z 10リッターチャレンジ 11.15 もてぎ

 11月15日(土)、Honda Sports & Eco Program CR-Z 10リッターチャレンジ11.15もてぎが、ツインリンクもてぎで「スーパーGT第8戦 もてぎ250kmレース」のサポートレースとして開催された。参加台数は9台で、今回がデビューレースとなるドライバーは女性1名を含む4名。

 土曜日のレースに先立ち、金曜日の午前中には25分間のCR-Z練習会が2回設けられた。2回目の走行では、翌日の予選を想定して基準タイムを2分45秒に設定した燃料消費量計測が行なわれ、#5浅見正幸が消費燃料0.640リッター(2分44秒775)のベストリザルトをマークした。


【Ecoチャレンジ】天候:晴れ / 路面:ドライ

 11時20分より公式予選のEcoチャレンジが開始された。予選開始1時間前に発表された基準ラップタイムは2分47秒。今回が初レースとなる女性ドライバー#13檜山孝美には10秒のハンディキャップが与えられた。20分間のアタックで1周のガソリン消費量が最も少なかったのは、#5浅見の0.577リッターで、タイムは2分45秒189。2番手には0.581リッターの#9金子純、3番手と4番手には今回がデビューレースの#12平塚忠之と#8手塚貴登が続いた。


【10リッターチャレンジ】天候:晴れ / 路面:ドライ

 今回8周のレースで使用できるガソリン量は5.2リッターで、1周で使用できるガソリン量は平均0.65リッターとなる。

陽も傾き始め、ストレート上は所々が日陰になった15時10分にフォーメーションラップが開始された。全車がグリッドに整列するとレッドシグナルが消え、決勝レースがスタート。ポールの#5浅見と2番手の#9金子が横一列に並んで1コーナーへ進入するが、イン側の#9金子が#5浅見を押さえてホールショットを決める。3番手の#12平塚は#5浅見の背後にピタリと付け、3コーナー手前で#5浅見を抜き去り2番手に浮上。4番手以降は#15中江悟、#10曾根勲、#8手塚貴登の3台が激しいバトルを繰り広げる。

 オープニングラップは#9金子を先頭に以下#12平塚、#5浅見、#10曾根、#15中江、#8手塚の順番でメインストレートを通過。

2周目に入ると3番手に付けていた#5浅見がメインストレートでオーバーテイクシステムを使いながら#12平塚をパスし、さらに3コーナー手前で#9金子を抜いてトップに浮上する。

 この後#5浅見と#9金子のトップ争いは激しさを増し、3周目の1コーナーで#9金子が#5浅見の前に出る。#5浅見は後方からバッテリーをチャージしながらチャンスを伺う。

 レースも中盤に入った5周目の5コーナーで#5浅見が#9金子の前に出てトップに浮上。一方3番手に付ける#12平塚は何とかトップ争いに加わるが、前の車を捕らえることはできない状況が続く。

 7周目に入るとメインストレートで#9金子がオーバーテイクシステムを使って#5浅見を捕らえ、再びトップに躍り出るが、2番手の#5浅見は最終ラップに勝負を賭けており、メインストレートで#9金子を一気に抜き去りトップに再浮上。最終ラップは上位3台とも残りの燃料が厳しい状況での走行になったが、先頭を奪い返した#5浅見はフィニッシュ直前でガソリンを使い果たす完璧な燃料マネジメントでトップチェッカーを受け、念願の初優勝を果たす。2位にはビクトリーコーナー手前で擬似ガス欠となった#9金子が入り、#12平塚も擬似ガス欠状態でチェッカーを受け、デビューレースを嬉しい3位入賞で飾った。また、4位にも同じく初レースの#8手塚が入った。


優勝した#5浅見選手のコメント

「チームのメンバーに恵まれて優勝することができました。入門編のスクールから始めたこのプログラムの卒業を迎えたような気分です。金子さんと本気のバトルができて、とても楽しいレースでした」


2位に入賞した#9金子選手のコメント

「スタートだけは私が先に行くことを浅見さんに伝えておきました。その後はそれぞれの作戦でバトルになりました。浅見さんには燃費で勝てなかったので抜くことができませんでした。3年間続けてきて3回出場し、最初は予選6位で決勝5位、去年は予選8位から決勝2位、今回は予選2位で決勝も2位ということでした。ここまで来られたのもスクールで色々なアドバイスをいただけたおかげだと思います。楽しいレースをさせていただきました」


3位に入賞した#12平塚選手のコメント

「緊張しました。当初考えていたペース配分は前の2台の速さで崩れてしまい、前に付いて行く作戦に切り替えました。前のふたりは慣れている方たちなので、ふたりにペースを合わせました。なんとか3位には入れるだろうと楽観的に考えて走りましたが、最後は燃料がぎりぎりでした。終盤は4位のドライバーに追い上げられていましたが、3位でフィニッシュできて良かったです」


ドライビングスタンダードダイレクター岡田秀樹氏のコメント

「レースデビューされた方もマナー良く、ご自分の力を出し切って走っていました。ここからスタートといことで、さらに上を目指して頑張ってほしいと思います。速く走れる人は燃費も良いです。これはトレーニングの結果で、経験の積み上げがドライビングテクニックを向上させます。努力は裏切りません。練習すれば結果は付いてきます。レースで培ったテクニックは一般道路での安全運転にも繋がっています。例えば運転中に今まで見えなかったものが見えてきたりします。レースでは色々なことが学べるのでぜひまた参加してください」