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イベントリザルト

2013 CR-Z 10リッターチャレンジ

もてぎ 2&4 レース
CR-Z 10リッターチャレンジ 8.3 もてぎリポート

CR-Z 10リッターチャレンジ 8.3 もてぎ

 Honda Sports & Eco Program CR-Z 10リッターチャレンジ8.3が、8月3日(土)栃木県のツインリンクもてぎで2013 全日本選手権スーパーフォーミュラ 第4戦のサポートイベントとして開催された。

 当日は早朝の6時30分より参加受付が行われ、続いて7時5分よりブリーフィングが行われた。ブリーフィングでは本プログラムのスペシャルアドバイザーである清水和夫氏とプロドライバー講師でドライビング・スタンダード・オブザーバーも務める岡田秀樹氏より走行に関する注意点が伝えられた。


【Ecoチャレンジ】天候:晴れ / 路面:ドライ

 午後から行われる決勝レースのスターティンググリッドを決めるEcoチャレンジは、8時00分よりドライコンディションで20分間行われた。今回の基準ラップタイムは2分50秒に設定され、このタイム以内の周回で最もガソリンの消費量が少なかったのは#14外岡宏長の0.530リッターでタイムは2分47秒797。#14外岡は本プログラムのBasic1~Advanceを受講し、6月23日のEcoチャレンジもてぎでは優勝を飾っている。2番手には2012年スーパーFJ筑波シリーズチャンピオンの#17黒岩巧、3番手にはTUBEのドラマー#19松本玲二、以下#16鳥飼輝一、#8今岡達哉、#18中野武が続いた。


【10リッターチャレンジ】天候:くもり / 路面:ドライ

 14時40分より10リッターチャレンジ決勝レースのスタート進行が始まった。今回のレースは8周で行われ、使用できるガソリン量は6.4リッターに設定された。

 14時50分、レッドシグナルの消灯とともに10台のマシンが一斉にグリッドを離れ、8周のレースがスタート。ホールショットを決めたのは#17黒岩。これに#14外岡、#19松本、#8今岡が続く。

オープニングラップを先頭で戻ってきたのは#17黒岩。2番手には4番グリッドからスタートした#9田中克紀が浮上し、#19松本、#8今岡がこれに続く。最後尾からスタートした特別参加の#11清水和夫は1周目からペースを上げ、早くも5番手のポジションでメインストレートを通過。

 #11清水は更にペースを上げ、2周目にトップに浮上するとトップグループをハイペースで引っ張っていく。一方、先頭を走っていた#17黒岩と2番手の#9田中は、2周目に5番手と8番手に大きくポジションを落としてしまう。

 その後#9田中は猛烈な追い上げを見せ、5周目に3番手までポジションをアップするが、この追い上げでガソリンを使いすぎて7周目にガス欠となってしまう。

 一方、#17黒岩は徐々にペースを上げ、7周目には3番手まで浮上する素晴らしい走りを見せる。

 #19松本は終始上位グループにつけ、レース終盤の6周目、7周目とファステストラップを叩き出し一時はトップに浮上するが、ハイペースが祟りガソリン残量が厳しい状況になってしまう。

 レースは最終ラップに先頭の#11清水と#19松本がガス欠で大きくペースを落とし、その横を#17黒岩が抜き去ってトップでチェッカーを受ける。2番手には#18中野が入り、#19松本はガス欠を示すハザードランプを点滅しながら3番手でフィニッシュラインを通過した。


優勝した#17黒岩選手のコメント

「クルマの操作方法さえ知らない状態から始まりました。金曜日の走行で、どんな走りをするとどのような燃費になるのか、バッテリーのチャージはどうなのか?などを考えながら走りました。レース展開は事前に緻密に計算しておいたのですが、予想外に清水さんのペースが速く焦りました。燃費はリッター0.7のペースを想定していたのですが、実際は0.6ぐらいで周回することができ、後半にペースを上げることができました。最終ラップの松本さんのハザードランプが点滅は嬉しかったです」

2位入賞した#18中野選手のコメント

「20年ぶりにスターティンググリッドにつきました。最終ラップにガソリンが0.9リッター残っていたので余裕がありましたが、逆に皆さんはゴール直前でガス欠になり、2位に入ることができました」

3位入賞した#19松本選手のコメント

「無駄なバトルはしちゃいけないですね」

清水和夫氏のコメント

「もてぎの10リッターチャレンジは初めての経験でしたが、今回のガソリン使用量は余裕があったのでスピードも出せたし、アドレナリンを出せるレースでした。クリアなレースでしたね。このレースは算数ができないとダメですね。また皆さんと一緒に走りたいです」

岡田秀樹氏のコメント

「スタートも問題なく、安心して見ていられるレースでした。現役のGT300のドライバーにも見習って欲しいレースでした。みなさんいい汗をかけたのではないですか」